モノ書きの「こまり」です。映画、舞台、音楽、ごはん、お酒、そのあたりのことを書いたり、描いたりしています。ときどき歌ったり、踊ったりもしています。
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10年ひと昔

10年前、あなたはなにをしていましたか」。…なにしてたっけ。昨日はじまったドラマ『神はサイコロを振らない』。10年前に忽然と消息を絶った旅客機が、ある日突然長崎空港へ帰還します。機内からは、あの日のままの乗客と乗員たちが。けれども、彼らを迎える「関係者」と「遺族」たちにはそれぞれの10年がたっているわけです。というサビからいきなり入ったのですが、なんかね、タッチがすごく変わってるんだよね。超常現象が起きている(しかもこのあともっとたいへんなことが起こるらしい)にもかかわらず、どこか乾いていてコミカルで、そして暖かい感じがするのは、脚本と音楽、それと主人公・黛ヤス子を演じる小林聡美さんの持ち味なのでありましょう。航空会社に勤めるヤス子は38歳。旅客機失踪当時は対策委員会で遺族会とのパイプ役をつとめていました。しかし、事件は解明されないまま「全員死亡」という結論で風化。その後、年次を重ねていく彼女の生命力が、女性の自由を決して許さない職場でどんなふうに磨耗していったのかは想像に難くありません。結果、いまのヤス子は「定年まで平和につとめて年金をもらう」ことだけを思い、精神的仮死状態で日々をやり過ごしているのです。対して当該旅客機の客室乗務員(というか10年前なのでスチューワーデス)の亜紀(ともさかりえ)のテンションはすこぶる高い。ともさかさん、レニー・ゼルウィガーみたいだ。前からこういうお芝居する女優さんだったっけ、いいなあ。10年前のままに直球を放ってくる亜紀にヤス子のいう「18歳から28歳までの10年と、28歳から38歳までの10年は違うのよ」は重すぎるが(笑)、おそらくヤス子の目覚めも遠くないとは思われる。がんばれヤッチ!ほかにも市川美和子とか遠山景織子(久しぶり!)とか、女性陣がとてもおもしろい顔ぶれです。男性陣のなかでことさら目をひいたのは尾美としのり。尾美くん、今回やけに「いい男」なんだよな。でも亜紀には「遺族会の、こういう(両側からひっぱって細くする)目の、カッコいいのか悪いのかわかんない人」と評されていた。ちなみに、ヤス子の弟役で武田真治くんが出ています。あいかわらず綺麗な顔してるなあ…と見とれていたら、そういえばこの人の大ファンだったのがちょうど「10年前」くらいであることを思い出しました。死ぬ寸前の目にあったこともあったな…若かった…。
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by komarius | 2006-01-19 23:37 | テレビ