モノ書きの「こまり」です。映画、舞台、音楽、ごはん、お酒、そのあたりのことを書いたり、描いたりしています。ときどき歌ったり、踊ったりもしています。
by komarius
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ふつかめその2@そうと思えば

蝶の思い出というのは
こんな感じです。

3年前の5月か6月、
地図をたどって初めてこのお寺にきたとき、
墓所に入ってすぐ左手にある
御陵衛士のひとり、藤堂平助の墓石に
枯葉色の若い蝶が
ここですよ、とでもいう感じで
とまっていました。
ヘタレな私は、普段ならそれだけで
後ろへとびすさっているんですが、
そのときはなぜかその蝶がちっとも怖くなく、
蝶のほうも、私が近くにいても
ずっとその墓石のそばから
離れませんでした。

そのあと京都駅へ戻って、
西本願寺に近い油小路という通りに
いってみました。
ここは、御陵衛士のリーダーである伊東甲子太郎が
新選組の闇討ちにあって倒れ、
亡骸をひきとりにきた衛士たちも
ことごとく斬られたところ。
その場所にさしかかったとき、路地から
また茶色い蝶がふいっと現れて
あたりをひらひらしていたのです。

あら、と思いつつその足で今度は
清水坂のほうへ向かいました。
ねねの道といわれるあたりを歩いていて
たまたま周りに誰もいなくなったとき、
またしても茶色い蝶が。
さすがに驚きました。
蝶は私を後ろから追い抜いて
連なるお寺の門のひとつを越え
中に消えていったのですが、
そのお寺というのがほかでもない、
月真院といって
御陵衛士たちが宿をかりていた
まさにそのお寺なのでした 。


たぶん、この季節の京都はやたら蝶が多い
とかいうことだったんじゃないかと思う(笑)。
のだが、

そうと思えばそう思える

みたいなことっていうのも
結構ありますよね。
私も、そのときまで
縁もゆかりもない人間の墓参って
どうなんだろうと迷っていたんだけど、
この流れでなんか
どうぞ、といってもらった気がして、
それで今に到るという
そんな感じなのです。


今日もおまいりのあと、
本堂でのんびり。
落ち着くなー。
ここのご本尊は、のどから上の厄災から
守ってくださいます。
おまえ異教徒だろう、と自分につっこみながら
新しい念珠を買いました。
白いやつ。素敵。
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by komarius | 2007-09-02 11:55 | 暮らし