モノ書きの「こまり」です。映画、舞台、音楽、ごはん、お酒、そのあたりのことを書いたり、描いたりしています。ときどき歌ったり、踊ったりもしています。
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モ・クシュラ

b0008883_1518912.jpg映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』。

フランキー(クリント・イーストウッド)が
マギー(ヒラリー・スワンク)にプレゼントした
ガウンにぬいつけてあった言葉
「モ・クシュラ」が、
いつしか彼女の愛称になります。

大声援を受けながら勝ち進む彼女を待っていたのは
想像もしなかった悲劇。
でも、それでも幸せだったのかな。

ヒロインの生活のすべてはボクシングのためで、
家に帰ったら薄給を全部ガラスの瓶に放り込んでるシンプルさ。
だけど、ぎすぎすしたところがまったくなくて、
むしろ鷹揚で品格すらあるのが彼女の魅力です。
こういういい子が、
あの映画史上屈指の最低家族から生まれた奇跡(笑)。
もうホントに強烈な家族だったねえ。
一家まるごと加害暴力型ニート、みたいな。
マギーは、亡き父親の良いところだけをひき継いだのか、
それとももしかしたら母親も
以前はあんな鬼っ母じゃなかったのかも。
「ママは変わったわ」という台詞がありましたし。

ともあれ、
あまりに厳しい現実のなかでもマギーがみせてくれる笑顔と
フランキーとスクラップ(モーガン・フリーマン)のほのぼのとした会話と
ちょっと(いや、かなり)足りないデンジャー少年の存在にホッとする。
音楽もいい。

クリントは、
ずいぶん優しい映画を撮ってくれるようになったですね。
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by komarius | 2005-06-05 23:12 | 映画

ナイン

b0008883_1658878.jpgアートスフィアでミュージカル『ナイン』。
演出・デヴィッド・ルヴォー。

衝撃でした。
なんというか、時空を飛び越える感。

幕があいた途端に、
昨秋の初演の絵柄がパーンと甦った。
それで、ふたつの舞台を同時に観ているような、
ステレオ放送みたいに右と左からっていうのかなあ、
そういう不思議な感覚に襲われたのでした。
それで、去年の自分にはまだ
理解できなかったところが
どんどんどんどんほどけていって、
もう震えがくるくらい感動してしまったのでした。

主人公グイードの駄目さとかわいさ、
女性たちの美しさと哀しさ。
だけどとってもユーモラス。
新グイードの別所さんはもちろんとても素敵だったんだけど、
同時に、ああ去年の福井貴一さんも
すごく、すごくよかったんだ…なんて思ったり。

なんだろなあ。
これもルヴォー・マジックなんでしょうか。
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by komarius | 2005-06-03 23:54 | 舞台